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小さい世界で忙しく動いてます
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ベルサイユのばら

読んでます~~というか、読んじゃった♪
家事そっちのけです。夫よ子よスマン。

単行本で5冊に集約されてるのね。

そういえば昔。
ええ、太古の昔。
私が小学生の頃。

私は小さい頃県営住宅に住んでまして、真ん中に集会所ってのがありまして。そこに本棚がふたつありまして。
毎週木曜日(火曜だったか?水曜だったかも・・・とにかく週一回!)
貸し出しされてました。
そこにあったのがベルサイユのばら。全数十巻。
ずらーっと並んでいました。

その頃、Tシャツ持ってまして。
なんでかわからんけどベルサイユのばらの絵柄がプリントされたシロモノ。
これまたなんでかわからんけど、勝手に「これはとても貴重な服!」と決め付けた私は大事に着ていました。
晴れ着扱い。
滅多に着ない。
けど、たまに取り出してはうっとり眺める。
・・・ベルばら、読んだことありませんでしたが(汗

で、あこがれてまして。
読みたいなぁと思ってまして。
でも、多い。とにかく冊数が多い。
読めるモノではない。

あらすじはなんとなーく知ってましたので。
→王妃マリーアントワネットが浪費の挙句ギロチンにかけられる
(集約しすぎ)
ギロチンのとこだけ読めばコト足りるじゃん♪と思った私は、
そこの前後3巻くらいだけ読んで、
「読みました!」な気分になっていました。

・・・あ、ベルばらといえばにしいちゃん。元気かなぁ。
(わかる人にはわかる)

しかし今回一気に読んだら。

主人公はオスカルなのねーっ。
という自分の中でのどんでん返し。

いやぁおもしろかった。
目きらきらの薔薇の花飛びまくりの完全少女マンガでした。
しかしストーリーがしっかりしていたので。
不朽の名作ですね。

同時進行でブラッディマンディも読んでいたので、
内容混ざってますが・・・。

もっかい読もうっと♪


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死神の精度  伊坂幸太郎

 死神の精度 読みました~
読んでから時間が経ってるので、記憶は薄れてますが^^

 映画化された本なのでとっつきやすいというか、読みたいなぁと思いつつ、金城武を思い浮かべつつ、読んじゃった。

あらすじ・・・・
 主人公の死神「千葉」の一人称。
 「調査部」員として人間の世界に派遣され、人間を一週間にわたり観察し、「可」か「見送り」か判断する。
 仕事と割り切っており、人間の死にも全く興味がなく、「人の死に意味はなく価値もない」と考えている。
 短編いくつかから成っていて、第一話が、小西真奈美がでてくる話。
(でもその短編もちびっとは関連があったりする)

 かなりドライな見方をしてるんだけど、そのドライな千葉さんにうまく感情移入してしまったな~。 
 その結果が・・・。
 主人公の千葉さんがあまりにもドライなため、読んでからしばらく「ドライなワタシ」につきまとわれた。
 子どもが騒ぐ→どうして人間というものはこうも無駄に騒ぐのか
 ごはんを作る→食べても味もなく満腹も無いのにこの作業は無駄だが、今は人間の姿をしているのだから仕方ない
 歩いている周囲の人を見る→この人たちにもそれぞれ生活はあるだろうが、それは私には今もこれからも全く関係ない(そして目線はかなりナナメ)

・・・という日々をまる1日は過ごしてしまいました。かなりナナメ目線なかあちゃんでした。
 本自体はおもしろかったですな。人の生き死にをかいてるけど、怖くないし。こういう世界も自分の知らないところであるのかも、あってもいいかも、って感じました。
ベター・ハーフ  唯川恵
読んだ。

ベター・ハーフの意味わからんかってんけど、ベストじゃないベターなパートナー(人生を一緒に過ごす自分と別の大事な半分??)って意味かいな???(分かってないところが恐ろしい)

あらすじは。

結婚式から話は始まる。
理想の結婚式、理想の結婚相手、自分は幸せの絶頂、ってとこから。
式に夫の浮気相手が乗り込み手首を切る。
新婚旅行で妻の浮気の疑いも浮上し、成田離婚覚悟で実家に行くが、妻の両親は離婚、夫の実家には妹夫婦が同居していて帰る場所がなく、そのまま結婚生活へ。
バブルの崩壊、夫のリストラ、離婚を考えたときに妊娠、お受験、夫の父親の認知症、妻の母の手術。いろんなトラブルが次から次へとドカンドカン起こる。「こんなはずじゃないのに」って感じで話は進む。
ジェットコースターみたいにどんどんコトが起こって、飽きない。

最終的には、一人娘がおったから丸くおさまったんかもなぁ・・・。


話は、妻主体、夫主体って一人称が順番にまわるので、例えば育児ひとつにしても、どちらからの見方も読めて面白い。
夫は「会社で疲れているのに家事を手伝えというのか。寝ている娘に澤って何が悪い、また寝かせればいいじゃないか。昼間遊んでいるだけのくせに」
妻は「夜泣きがひどいのに、やっと寝たのに起こさないでくれ、その後寝かせるのにどんだけかかると思ってるのか。日常の煩雑なことは全て妻任せで、うまくいかないと責めるのはやめてくれ。妻は壊れないと思っているのか」
まぁ、私は妻の立場だから日頃思っているのは妻に近い。
でも、自分がそっちの立場におったら、そう思うのも無理は無いと思う。結局この夫婦についていえば、お互いに最初から信頼が無いから対話が無くって、分かり合えてないですれ違うってことになってるんかな。

日常のささいな対話って大事ぃ。

全くのフィクションってわけでなくて、実際に起こった事柄=バブル崩壊、就職氷河期、サリン事件、1999年7月に恐怖の大王・・・ってのが組み込まれていて、時系列で話が進む。
この時代に生きている私にとっては、ホンマに起こった話のように読めるからけっこう移入できたんかも。
けっこう昔に読んだんだけど、今読んでもおもろい本。

あらすじ(?)
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昭和63年4月、関西大学国文学史の非常勤講師となった西田勤先生(落語家の桂文珍)は毎週月曜日1時限目の講義を受け持ち、なんと15年間にわたり教壇に立った。国文学史といっても、学問の領域を飛び越えて、上方落語のおもしろさから吉本興業や社会現象までをネタにして教室を笑いの渦に巻き込む。おもしろくてためになる文珍流学問のすゝめ。
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うん、「おもしろくてためになる」は、その通り。
この本は評判がよくってパート2も出た。
その後慶応大学でも講義して、新落語的~ってのも出たみたい。

講義の内容、しゃべったことをそのまんま口語体で文章にしてるんだけど、読んでいてスムース。これはすごい。頭の中でシッカリ構成が出来てしゃべってるってことやもん。私なんか、話はいっつもあっちいったりこっちいったりして、挙句何が言いたかったんかワカランくなって「なぁ、私何が言いたかったんやっけ?」と誰にも答えられない難問を、相手にぶつけて話が終了したりする。あぁ恐れ入る。
「おもろい話や」と思うからどんどん読み進んで話が頭に入る。その中には落語用語や落語の成り立ちなど、講義の「国文学史」にあたる部分もちゃんと入ってる。人の悪口(?)言うても全然嫌味にならず叩かれもしないのは、言い方がうまいのと、うまいとこ突いてんのと、なんかうまく言えへんけど、上沼恵美子に通じるところがあるって感じがする、個人的に。
「この講義聴いてみたかったなぁ」とも思うけど、実際自分が聴講してたら「あは、あははははぁ」でその場で終わってしまったと思うんで、こうやって後から何度も読める本で出会って良かったと思う。
今読んでもおもろいっていうのは、私の年齢と、出身地も関係してるんとちゃうかなぁ?
私はまだ、落語が「おもろいかもしれん」と思う年代やし、実際に聴いたことは無いけど、まだツルベの「落語のご」ってのを深夜テレビでやってたのを知ってる年や。それと、講義していたのも関西大学やし、私は関西(のはじっこ)出身なんで、「なんかおもろいことないかー」と日々思いながら生活している。夫と話するにも「落ち」をつけたりしてまうし、ネタになりそうなおもろいことにでくわしてしまったら、誰かに言いたくてうずうずしながら過ごしてしまう。
これが、すごーく若者で、関東出身なら、ちょっと受け止め方も違ったりしてぇー、と勝手に思う。

落語の真剣な話もあるけど、心理テストもあるし(これもいろんなアレンジがされてておもろい。でも年齢の壁はあるやろなぁ。B&Bなんか知らん世代があるし)、吉本と大学のギャラの話もあるし、おもろいでっせ。んーでも関西の人である程度の年齢の人なら、おもしろさ倍増なんやろなぁ・・・。


作家の中でも大好きなのが有吉佐和子だ。

ハズレがない!!どれも面白い!!
緻密な文章と読者を飽きさせない物語の進め方。

最初に読んだのは、「華岡青洲の妻」なんだけど、その後「恍惚の人」を読んでから3冊目が「悪女について」。
このときは分からなかったけど、時代物やドキュメンタリー物が多いなか、これはミステリーに入るのかな?「開幕ベルは華やかに」と同じように。

あらすじ
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富小路公子という有名な女実業家が突然、謎の死を遂げる。週刊誌では「虚飾の女王」と悪評が。
ある小説家が、彼女を知る人々に次々インタビューして行く。
27人から語られる彼女は・・・
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 富小路公子が主人公なんだけど、公子本人は登場しない。これってすごくない??彼女の死後に、彼女を知る人たちが、それぞれ「自分が知っている公子」を語っていくことで物語が進む。27人は一度話したらその後同じ人が語ることは無い。「○○の話」という章が27個あることで全体が構成されている。

 こんな形の小説はこれまで読んだことが無かった。

 公子の一人称も、作者の説明もなく、27人の語りのみで進むけど、最初の「早川」の話の最後でもう公子が死んでいることが明かされる。その後次々といろんな人が語るんだけど、全員違う公子を語るところが面白い。

 時系列ではないから、話があちこち飛ぶんだけど、公子という人物が、どのように成功(って言っていいのかな?)していったのかが、パズルのように徐々に明らかになっていく過程がたまらない。
 しかも「Aさんが話しているココと、Bさんが話しているココが重なるんですよ」みたいな説明が一切ないから、後から読み返して「ほほう、ここがここにつながるのか」っていう風に、自分で発見しながら読み進むことになる。
 結局、私には公子が「計算」なのか「天然」なのか分からないし、実際の公子がどんな人なのかは最後まで分からないし(誰が本当に本当のことを言い当てているのかは、分からない)、公子の死の原因も(公子の次男がそれらしいことを言ってはいるが)結局分からない・・・と、ほとんどのことが分からないまま終わるところに、一番の面白さがあるんだろうなぁ~。
 もう、何回も読んだよー。何回読んでも面白い!
 あぁー。こんな説明しかできないのが歯がゆいなぁ。

とにかく読んでみてよ!!

・・・としか言えない・・・

 27人それぞれが、違う立場の人だし、「誰誰の話」で進むため全部が「話し口調」。それも、ぐいぐい話しに引き込まれる原因なんだろうなぁ。小説家がインタビューするという形式を取ってはいるけど、その小説家が実際に話すところは一切無いし。
 それに、「Aが語る公子」と「Bが語る公子」が違うのはもちろん、「Aが語るB」と「Cが語るB」も違うんだなぁ~。違う目線で見たら、同じことでもこんなに違うの~、って感じ。
 27人が話す順番も、巧みに計算されてる。『公子が「娘が欲しかったわ」と言った』、で終わる章の次に『公子さんの娘さんがどうのこうの・・・(実際犬だった・・・)』って始まるもんだから「ええっ、実は娘がいたの?いったいいつの間に・・・」ってびっくりするもん!!
 いちばん驚いたのが、出典。もちろんのことやけど、これは書き下ろしじゃなく、どっかに連載されてたもの。連載でこんだけ時系列じゃないものを書こうって、どんだけ綿密に計算しつくさなあかんのん~、って気が遠くなったわ。

まぁ、読んでみたら、面白いと思うよ。

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